連載 香田郡秀の剣道授業

香田郡秀の剣道授業:3時限目 仕かけて小手

2020年2月10日

※この記事は『剣道時代 2013年10月号』に掲載されたものです。

筑波大学教授香田郡秀教士八段がはじめて誌上で完全公開する剣道授業。あの原田悟も、あの髙鍋進も、あの村山千夏も……。筑波大学出身の活躍剣士はみんなこの授業に参加した。あなたもかれらと同じ授業を受ける。

  • 1時限目 基本動作
  • 2時限目 仕かけて面
  • 3時限目 仕かけて小手
  • 4時限目 面に対する応じ技
  • 5時限目 小手に対する応じ技
  • 6時限目 稽古法

香田郡秀(こうだ・くにひで)/昭和32年長崎県生まれ。長崎東高校から筑波大学に進み、長崎県高校教諭を経て筑波大学の教員となる。主な戦績として、世界選手権大会個人優勝、全日本選手権大会3位、全国教職員大会優勝などがある。筑波大学大学院人間総合科学研究科教授、筑波大学剣道部長。剣道範士八段。

 小手技は、面技に比べ、打突部位が低く、距離的にも近いため小さな動作で打てる技です。しかし、一瞬の相手の剣先の上がりを察知するや否や腰の入った打突を行なわなければ有効打突には結びつきにくいものです。打突の機会のとらえ方、スピード、手の内の使い方などが実戦で小手を成功させるためには必要不可欠です。

 とくに小手は、小さくて速い上肢の振り上げ、振り下ろしが要求されます。右手は相手の小手の高さよりもなるべく高く上げないように意識して振り上げ、そのまま相手の小手方向に自分の右拳を一直線に進めるようにします。

 足の踏み込みも重要で、足首だけでなく股関節から踏み切るような意識で、技を出すと鋭い小手打ちになります。右足は遠くに出すのではなく、速く床面に着床することを意識し、右足を速く着床することで滞空時間が短く、打突のスピードも速くなります。



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