インタビュー

宮崎正裕:第15回全日本選抜剣道八段優勝大会優勝 インタビュー

2019年10月1日

※この記事は『剣道時代 2017年8月号』に掲載されたものです。

第15 回全日本選抜剣道八段優勝大会は宮崎正裕教士が大会史上初の連覇を成し遂げた。全日本剣道選手権大会、全国警察選手権大会、全日本選抜剣道七段選手権大会など常に時代の覇者であり続けた宮崎教士、神奈川県警察剣道首席師範となった現在も欠かさないのは基本稽古の徹底だった。

宮崎正裕( みやざき・まさひろ
昭和38年神奈川県生まれ。東海大相模高校卒業後、神奈川県警察に奉職。全日本選手権大会優勝6回、世界大会団体優勝4回・個人優勝、全国警察官大会団体優勝2回・個人優勝6回、寬仁親王杯八段選抜大会優勝、全日本選抜剣道七段選手権大会優勝7回などあらゆる大会で頂点に立つ。本年4月、全日本選抜剣道八段優勝大会で大会史上初の連覇を遂げた。剣道教士八段。現在、神奈川県警察首席師範。

ありがたかった指導陣・特練の気づかい

―大会史上初の連覇おめでとうございました。改めて2連覇という結果をどう受け止めていますか?
「優勝は目標にしていましたが、出場させていただくことが光栄です。連覇に関してそれほど意識はしていませんでした。八段戦は予選がなく、選抜です。大会に選んでいただいたことに大きな喜びを感じていました」

―選ばれたことに価値があるのですね。
「八段取得から5年という選考基準があると聞いていますので、そのことに重みを感じています。選んでいただいたからには勝ち負け以上に、自己調整して最高の状態で出場することが義務だと考えていました」

―出場依頼は年明けですか?
「そうです。選んでいただいたからには、しっかり稽古をして身体を作って臨もうと強く思っていました」

―「身体を作る」というキーワードが出ましたが、具体的にはどのようなことをされましたか。
「自分を追い込む稽古を重ねますが、そのなかでも怪我をしないことが重要です。自己管理ということです。現役時代もそうでしたが、出場するからには精一杯の試合をすることを心がけています。稽古だけでなく、私生活でも健康管理を重視します。健康管理をした上であとは稽古を積むのみです。とくに私の場合、職場に特練員がいるので稽古環境は申し分ありません」

―ご自身が特練員だった時は、試合で結果を残すことがなによりも重要だったと思いますが、今は首席師範という指導者という立場なので選手の育成とご自身の稽古との兼ね合いはどのようなものだったのでしょうか?
「ありがたかったのは監督、コーチ、特練員が口には出しませんが、目に見えない部分で気づかってくれ、稽古メニューも私のために組み替えたこともあったはずです。そういった気づかいや雰囲気を充分に感じました。試合当日もわざわざ神奈川から名古屋まで応援に来てくれました。本当に感謝の気持ちで一杯です」

―どのような稽古内容だったのでしょうか。
「打ち込み稽古から入れてもらいました。特練員と同じようにはいきませんが、その仲間に入れてもらい基本を繰り返しました。休憩を入れたあとは通常の指導稽古です。指導稽古ではありますが、受けて立つようなことはせず、互格稽古のつもりで取り組み、身体が動く限りは続けていました。疲れを残してはいけないので、どこでやめれば良いのかは自分の身体と相談して決めるしかないのですが、稽古を中止するタイミングは本当に難し
いです」

―八段戦をとくに意識した調整稽古はいつ頃から始めたのでしょうか。
「3日前までは通常通り行ない、その後は疲れが残らない程度の調整稽古に切り替えました」

いけると感じたところで身体が動くか

―八段戦は試合前日から現地に入ったと思うのですが、試合当日はどのような最終調整を心掛けたのでしょうか。



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