剣道のメンタル強化法 連載

矢野宏光:剣道のメンタル強化法 vol.6 昇段審査でのタイムマネジメント

2020年3月12日

 あなたは昇段審査に臨むにあたり、どのような取り組みをされていますか?もし、なんの準備もせずに受験しているならば、この機会に「審査に臨むまで」を考えてみませんか。

プロフィール

矢野宏光(やの・ひろみつ)
1968(昭和43)年 秋田県湯沢市生まれ。
東海大学体育学部武道学科剣道コース卒業。東海大学大学院修士課程体育学研究科(運動心理学)修了。名古屋大学大学院博士後期課程教育発達科学研究科(心理学)満期退学。博士(心理学)。
現在、国立大学法人高知大学教育学部門 教授。スポーツ心理学のスペシャリストとしてさまざまな競技のサポートに取り組むと同時に同大学剣道部監督。また、スウェーデン王国剣道ナショナル・チーム監督(2006)など国際的にも活躍。一貫して「こころ」と「からだ」のつながりに焦点をあてた研究活動を展開。全日本東西対抗剣道大会出場(優秀試合賞1回)など。剣道教士七段。

 剣道の昇段審査は、慣れない場所、それも独特の緊張感のなかで実施されます。受験者はこの特別な状況において、短い立合時間のなかで最高のパフォーマンスを発揮しなければ、審査に合格することができません。では、審査で普段の力を出すためのポイントはどんなことでしょう。

 これは、子どものころに経験した運動会がヒントになります。運動会を成功させるためには、周到な準備が必要だったはずです。綿密なタイムテーブルが作成され、それをもとにリハーサルをくり返し、雨が降った場合の対処やケガ人の処置に至るまで、起こりえるさまざまなアクシデントを想定してその対策も講じられました。こうしてすばらしい運動会ができたわけです。では、審査に至るまでにはどのようなことが必要なのでしょうか?



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