インタビュー

私が考える理想の構え3つの条件(上原祐二)

2024年1月8日


2024.1 KENDOJIDAI

あなたにとって「理想的な構え」はどのようなものでしょうか?どのような構えが相手にプレッシャーを与え、試合や審査でのパフォーマンスを上げるのでしょう。

今回は、学生時代から輝かしい成績を残し、現在も実業団剣士として活躍する上原七段に、「理想的な構えの3つの条件」についてお話しいただきました。

上原祐二(東京)

うえはら・ゆうじ/昭和56年福岡県生まれ。福大大濠高から中央大に進み、卒業後富士ゼロックス株式会社(現富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)に入社。全日本実業団大会優勝1回、関東実業団大会優勝5回など。母校中央大学で長らく学生指導に携わっている。剣道七段

https://www.youtube.com/@user-wp9iu7dn2w

発声によって
丹田に気を充実させる

自身の選手や指導者としての経験を元に「理想の構え」を考えると、以下の3つのポイントが思い浮かぶ。

① 丹田に気が充実している

② 両肩の力が抜けている(肩がおちている)が、相手に瞬時に対応できる(打突を出せる)

③ ①と②の状態で、剣先が相手にプレッシャーをかけている

 長く学生剣道の指導に携わり、様々な学生の構えを見てきたが、強い選手の構えに共通するのはこの3つのポイントであった。

 ①は、良い構えのみならず、剣道の全てに関わってくる。丹田に気を充実させるということを感覚で理解していても、説明・実践できる人は少ないように思う。相手が自分よりも上手の場合は気が引き締まり、自然に丹田に気をためた状態が作れる。このような状態を、私は「肚を作れている」「肚が締まる」などと表現している。しかし、自分よりも実力が劣る場合には、気を充実した状態を上手く作れず、中々思うように力が出せない。「調子は悪くないんですけど…」と、本人は不思議に思うような状態になるのだ。



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