剣道の技

王者は面をどう打つか:寺本将司

2019年11月4日

※この記事は『剣道時代 2012年2月号』に掲載されたものです。

剣道はなぜ面なのか。これぞ会心の面。面を打ちたいあなたのために寺本将司、髙鍋進、北条将臣、佐藤博光があきらかにする。

寺本将司(てらもと・しょうじ)/昭和50年熊本県生まれ。白坪剣道愛育会で剣道をはじめ、花陵中、熊本工大高、国際武道大と進学する。学生時代は大きなタイトルに恵まれなかったが、大学卒業後に進んだ大阪府警で素質が開花。チームの中心選手として活躍し、世界大会の日本代表にも選出された。第55回全日本選手権大会で日本一までのぼりつめると、2009年にブラジルで開催された第14回世界選手権大会では、主将として個人団体優勝を成し遂げた。現在は大阪府警察剣道師範として、大阪府警察学校で剣道の指導にあたっている。剣道教士七段

四つの面を打ち分ける

全日本選手権大会で優勝させていただいた前年くらいから、打突までの過程を真剣に考えるようになりました。無理して打てば隙につながる。自分の納得するところで技を出し、それがダメなら稽古をするしかない。そう思えるところまで攻めることを心がけるようになりました。

「寺本は器用ではあるけど、なにを打ちたいのか伝わってこない。面を打ちたいのなら、それまでのつくりを重視すべきで、むやみに技を出すものではない」

 当時、ある先生からそのようにご指導いただき、真剣に自分の剣道を見つめなおしました。いま現在のわたしがあるのはそのときのアドバイスと感謝しているのですが、面もそれから相手の状況に応じて使い分けるようになりました。ただ間合を詰めて打つのではなく、駆け引きのなかで隙によって技を出す。それを今でも心がけています。



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