インタビュー

個性を伸ばす団体戦の戦い方

2022年5月9日

2022.2 KENDOJIDAI

チームワークの大切さや個人の役割の理解などは、団体戦で養うことができる。子どもの個性を伸ばす団体戦の戦い方を考える。

大将は信頼度の高さで決定全員が応援するチームづくり

松田昴也(埼玉・春日部市立大沼中)

①団体戦の位置づけ
団体戦は、目標に向かい、チームのプライドや看板、選手一人一人の想いを繋ぐ大切な試合だと考えます。またそれ以外にも勝ち負けだけではなく、チームや個人の考え、仲間への感謝などたくさんのことを経験できる試合だと認識しています。

チームごとに目指している目標があり、日々そこに向けて厳しい稽古に励んでいると思います。私が思う団体戦は、出場する選手はもちろんですが、控えにいる選手。応援になる選手。そして、選手全員を最後まで応援し、サポートしてくださる保護者や関係の方々の想いが一つになれる試合です。出場する選手はその思いを背負い、試合を行います。だからこそ、勝った時の嬉しさや、負けた時の悔しさをお互いに共有できる機会になります。勝ち方や負け方など、たくさんのことを学べるのが団体戦だと認識しています。

②ポジション決めの方法
私が選手のポジションを決める際に、選手の剣道スタイルにもよりますが、選手の性格や個性などを考えて、試行錯誤しながら決めていきます。特に先鋒は重要なポジションと考えており、チームの勢いをつけてくれる選手にしています。ただ、毎年決めていることは、大将を務める選手は、チームで、周りから一番信頼を置かれている選手と決めています。苦しい時に頼りになり、大将で負けたら仕方ないと思える選手を選出しています。

③試合に向けての稽古方法
試合前の練習では、練習試合などを通して選手同士で話し合い、現在の課題は何があるか考えさせます。その上で、私と選手で話し合い、技の練習ではパターンを複数設定し、場面を想定した練習を行います。また、試合勘を養うために、試合練習を取り入れて行います。その都度、全員で意見交換をし、次の課題設定に向けて取り組みます。

④試合当日に心がけていること
試合当日は、なるべく笑顔でいようと心掛けています。選手はプレッシャーや緊張から、普段通りに体が動かせないこともあります。大会のプレッシャーも、チームで楽しいと思える雰囲気や、一つ一つの試合に向けて「やってやる」などの強い気持ちが持てるように意識しています。ただし、緩みがでないようにうまくコントロールしながら行うように気を付けています。

副将は周りを優先できる人材生徒の性格や特徴を見極める



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