インタビュー

第70回全国高等学校剣道大会レポート

2023年11月27日

2023.10 KENDOJIDAI

レポート=寺岡智之
撮影=西口邦彦

日本一になりたいと願い、すべてをかけて稽古に取り組んできた3年間。その集大成となるインターハイが、本年は北海道帯広市において開催された。男子団体は常勝軍団・九州学院(熊本)が福岡第一(福岡)を破って王座復帰。女子団体は守谷(茨城)がライバル明豊(大分)を下して春夏連覇を達成した。男子個人は団体戦での出場が叶わなかった福大大濠(福岡)の守安泰輝選手が仲間の想いも背負って頂点に。女子個人は中村学園女子(福岡)の大将・門田理佳選手が、団体戦での悔しさを振り払って日本一の座についた。

男子団体:九州勢が本領発揮

 今季の男子団体はどこが優勝してもおかしくないという評価がもっぱらだった。絶対王者の九州学院(熊本)も春を落とし、かわりに頂点に立ったのは福大大濠(福岡)。その福大大濠は県予選を抜けることができず、今大会に参戦することができなかった。全国選抜2位の長崎南山(長崎)も、県予選で島原(長崎)の前に敗退。さらに言えば、3位の四天王寺東(大阪)も出場権を逃し、春の入賞チームで今大会に出場しているのは三養基(佐賀)だけと、ある意味異常事態と言える状況だった。

 そんな状況の中、まず注目すべきは前年の王者である島原だろう。島原はDリーグで龍谷富山(富山)と大社(島根)と激突。龍谷富山には1―0で勝利を収めるも、大社との2戦目は有効打突の取り合いの末、1―2で惜敗。大社がリーグを突破することとなり、島原の連覇への挑戦はここで途絶えることとなった。

 全国選抜3位の三養基は、今大会屈指の実力者と評される北原選手を大将に据え、初戦となる甲府商業(山梨)との一戦を好発進。しかし、済美(岐阜)との2戦目は副将戦を終えてリードを許す厳しい展開となり、北原選手の勝利でなんとかリーグ突破を決めた。浜名(静岡)との決勝トーナメント1回戦は、浜名が奮闘して中堅戦で二本勝ち。そのまま大将戦となる。北原選手は二本勝ちで代表戦とかなり厳しい状況での戦いを強いられ、わずか19秒でまさかの二本負け。優勝候補の一角もここで崩れ去った。

 準々決勝へと勝ち上がったのは、浜名、大社、明桜(秋田)、福岡第一、九州学院、高知(高知)、東海大浦安(千葉)、水戸葵陵(茨城)の8校。準々決勝は九州学院と福岡第一が相手に一本も許さず勝ち上がる中、大社と水戸葵陵は逆転勝ちで準決勝進出を決めた。

 大社と福岡第一の準決勝は、ノーガードの打ち合い。お互い2勝4本ずつ取り合って、代表戦となる。代表戦は個人戦でも勝ち上がっている大社の波多野選手に分があると思われたが、ここは2年生大将の德永選手が奮起して勝利。九州学院と水戸葵陵の一戦もお互い一つずつ白星を分け合って代表戦となり、最後は九州学院の石田選手がコテを奪って、強豪対決を制した。

 その他、個人戦で2位入賞を決めた河合選手率いる上宮(大阪)は、広島皆実(広島)と敦賀(福井)とのリーグで1勝1引き分けながらリーグ敗退。今大会が初出場となったチームはどのチームも予選リーグを勝ち上がることができなかった。



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