連載 香田郡秀の剣道授業

香田郡秀の剣道授業:2時限目 仕かけて面

2020年1月13日

※この記事は『剣道時代 2013年10月号』に掲載されたものです。

筑波大学教授香田郡秀教士八段がはじめて誌上で完全公開する剣道授業。あの原田悟も、あの髙鍋進も、あの村山千夏も……。筑波大学出身の活躍剣士はみんなこの授業に参加した。あなたもかれらと同じ授業を受ける。

  • 1時限目 基本動作
  • 2時限目 仕かけて面
  • 3時限目 仕かけて小手
  • 4時限目 面に対する応じ技
  • 5時限目 小手に対する応じ技
  • 6時限目 稽古法

香田郡秀(こうだ・くにひで)/昭和32年長崎県生まれ。長崎東高校から筑波大学に進み、長崎県高校教諭を経て筑波大学の教員となる。主な戦績として、世界選手権大会個人優勝、全日本選手権大会3位、全国教職員大会優勝などがある。筑波大学大学院人間総合科学研究科教授、筑波大学剣道部長。剣道範士八段。

左拳で中心を制して会心面を打ち切る

 正しい面の打ち方を覚えるには、まずは身体全体を使って大きな技を出すことが大切です。気剣体の一致した打突をめざし、腰から相手にぶつかっていく気持ちを持つと、身体が上下動せずに水平移動で相手を打つことができます。相手を打ちたいという気持ちが強すぎたり、間合を間違えたりすると姿勢が崩れやすくなりますので注意が必要です。

 仕かけて面を打つときは応用動作ですので小さく鋭く打つことが求められますが、小さく打とうとする意識が強くなると当てるような打ちになり、たとえ打突部位をとらえても一本にはなりにくく、審査では評価されません。よって小さくても力強くしっかりと打ち切ることが大切です。

 竹刀を振り上げるときは、構えたかたちをなるべく変えないようにします。かたちが変ると相手に技の始動を知らせてしまうことになるので、極力、崩さないようにします。



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