岩立三郎:松風館奥伝

岩立三郎剣道レッスン:松風館奥伝7、有効打突

2020年2月3日

試合・審判規則十二条
有効打突の条件を理解して稽古しているか

プロフィール
岩立三郎 (いわたて・さぶろう)/昭和14年千葉県生まれ。千葉県成田高校を卒業後、千葉県警察に奉職する。剣道特練員を退いた後は、関東管区警察学校教官、千葉県警察剣道師範などを歴任。昭和53年から剣道場「松風館」にて剣道指導をはじめ、現在も岩立範士の指導を請うべく、日本はもとより海外からも多数の剣士が集まっている。現在、松風館道場館長、尚美学園大学剣道部師範、全日本剣道連盟審議員、全日本剣道道場連盟副会長、全日本高齢剣友会会長。剣道範士八段。

気剣体一致の打突を常に求めて稽古をしているか

 剣道の試合は、相手と対峙し、竹刀を交える中で攻め合い、有効打突を奪い合うものです。めまぐるしい攻防を展開するなか、有効打突を求めて勝負をしています。

 その有効打突ですが、剣道試合・審判規則第十二条に「有効打突は、充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする」と明記しています。有効打突に結びつく正確な打突には「気剣体の一致」が必要であり、ただ「当たったか、当たっていないか」が判断基準ではないことは誰もが知るところだと思います。有効打突に結びつく正確な打突の要素に「姿勢」「気勢」「間合」「体捌」「機会」「手の内の作用」、要件に「打突部位」「竹刀の打突部」「刃筋」「強さと冴え」がありますが、日頃の稽古から有効打突の条件をしっかりと頭に入れて稽古をすることが大切です。

 とくに審査では機会をとらえた完ぺきな一本がでないと合格は難しいといわれています。試合では旗が上がるかもしれない技ではなく、だれもが納得をする一本です。打たれたほうも心の底から「参った」と納得する一本です。そのような技を体得にするには、稽古の数をかけるしかないのですが、その際、重要になるのが有効打突の条件です。

 大人の愛好家はとくに互格稽古が稽古時間の大半を占めていると思います。そこで単に「当たった。当たらなかった」というだけの判断基準で稽古をしていたら審査でだれもが納得がいく一本を打つことはできません。



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