ストレッチ 稽古方法

大人剣士のための剣道力が加速するストレッチ&マッサージ

2020年9月21日

2020.7 KENDOJIDAI

体がギシギシ、腰が痛い、足が痛い、肩が痛いとなげく剣道人たちに朗報。リラクゼーション業の雄、㈱ベアハグ取締役部長の上野山保幸氏が、自身の剣道選手としての経験をもとに、体の2大関節、「肩」 「股関節」のストレッチ・マッサージ法をあなたに伝える。これであなたの剣道力は右肩上がり。

上野山保幸

うえのやま・やすゆき/昭和58年和歌山県生まれ、36歳。和歌山東高校卒業後、株式会社ベアハグに入社。全日本実業団大会ベスト8など。現在、同社取締役部長・剣道部監督、東京スポーツトレーナー学院学長・講師。

一般的に、剣道の稽古会においてはウォーミングアップを入念に行なうケースは多いと思いますが、稽古後のクールダウンをおろそかにする傾向があり、また、社会人剣士は稽古量の確保が難しいので、体を動かす頻度が減っていると思います。

実際、社会人剣士のお客様がご来店した時、体が凝り固まっているというケースが非常に多いです。そのため、ケガの原因となる疲れなどを蓄積させてしまっている人が多いように思います。逆に言えば、そういった疲れの蓄積に対し、ストレッチなどを取り入れることで体をほぐせばケガもなくなりますし、パフォーマンスを向上させることができます。

セルフケアだけでも、アキレス腱断裂などの大ケガのリスクは大幅に減らせます。私自身も、今年37歳になりますが、しばしばケガをするようになってきました。せっかく体の勉強をしているので色々と取り組んでみたところ、ケガも改善しましたし、剣道についても以前より力任せの部分が減り、姿勢や振り方が向上したように感じています。また、ケガも少なくなりました。

体にはおよそ260の関節がありますが、とくに大きな関節は股関節、肩関節の2つです。この2つの関節がケガや凝りによって動かなくなると、体全体の動きも小さくなってしまいます。

今回は、その2つの関節の動きを維持するストレッチ・マッサージ・トレーニングについて紹介いたします。誰でもかんたんに取り組みやすいものですので、ぜひお気軽にやっていただければと思います。マッサージについてはテニスボールをつかってコリをほぐしていきます。私も愛用していますが、これを使うと改善力が劇的に上がるのでおすすめです。

今回ご紹介するのは剣道家にありがちな体のトラブルのケアになります。こまかなケアをご要望の場合は、ぜひベアハグまでお越しください。念入りにやらせていただきます。

お手軽! テニスボールを使ったマッサージ

足底筋膜のほぐし

筋肉は筋膜という薄い膜に覆われています。剣道では踏み込みなどで思った以上に足底筋膜に負担をかけており、炎症が起きやすい場所でもあります。ここの張りをリリース(解放)するのに便利なのがテニスボール(硬球)です。姿勢を正して椅子に座り、コロコロと足裏で転がしてあげます(1分ずつ2、3セット)。張りが取れてアーチが戻ってきます。また、これを行なうとふくらはぎまでが柔らかくなるので、ストレッチの始めに行なうことをお勧めします。

ハムストリングスからふくらはぎまでのほぐし

剣道の足さばき、踏み込みで重要な働きをするハムストリングスからふくらはぎまでのマッサージも、テニスボールで行なうことができます。足底筋膜の時にはコロコロと転がしましたが、今回の場合は床に足を前方に投げ出して座った後、 「痛気持ちいいところ」にテニスボールを当て、静止します(1分ずつ2、 3セット) 。効くところを自分で調整します。どこも痛くない、という人は筋繊維に沿ってコロコロと転がすのが良いでしょう。腿の裏がリリースされるので、アキレス腱断裂・肉離れの予防に効果的です。



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