剣道の技

王者は面をどう打つか:北条将臣

2019年10月21日

※この記事は『剣道時代 2012年2月号』に掲載されたものです。

剣道はなぜ面なのか。これぞ会心の面。面を打ちたいあなたのために寺本将司、髙鍋進、北条将臣、佐藤博光があきらかにする。

北条将臣(ほうじょう・まさおみ)/教士七段 昭和49年神奈川県生まれ。横浜高から日本体育大に進み、卒業後、神奈川県警察に奉職。世界選手権大会個人優勝、全日本選手権大会3位、全国警察官大会団体優勝、国体優勝など。現在、神奈川県警察剣道師範。

剣道は大きい試合であれば大きい試合であるほど最後は面で決まることが多いと感じています。面はわかっていても打たれてしまうことも多く、面を打たれることを恐れるから手元が上がったり、打ち急いだりしてしまうことがあると考えています。

20代の頃は、スピードにまかせ、相手が届かない間合から打つことができましたが、30歳のときにアキレス腱を切ってからはそれができなくなりました。それまで大きなケガをしたことがなかったのでショックを受けましたが、なにか別の武器を身につけ、補わなければ選手として続けることはできません。そこで意識するようになったのが剣先の攻めでした。

跳べなくなった分、間合を詰めなければなりません。どう詰め、そこからどんな技を選択するのかよく考えるようになりました。



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