KENDOJIDAI 2024.10
聞き手=寺岡智之
写真=西口邦彦
「勝ったという実感がなかった」という前回大会から6年。星子啓太選手はふたたび世界の舞台に立った。全日本選手権での明暗やライバル松﨑選手との関係、そして日の丸を背負うことへの想いなど、世界の頂点にたどり着くまでの歩みを本音で語ってもらった―。
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「一回死んだ」と開き直った
自分を信じてつかんだ世界一
ー一つヤマを乗り越えたわけですが、ここからの試合はいかがでしたか。
全然安心はしていませんでした。アメリカやヨーロッパの選手たちへの会場の応援もすごかったですし。ただ、心情的に自分は「一回死んだ」と思っていたので、ある意味開き直って、落ち着いて試合ができていたとは思います。
ーベスト4には日本選手が上がってきました。
ここからは各々の戦いだなと、女子の試合をみたときに感じていました。みんな優勝を狙っていたと思いますが、気持ちだけは絶対に負けないと決めて試合に向かいました。
ー決勝戦は松﨑選手との対戦になりました。やはり来たなという感覚ですか。
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