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5月 2025

  • 岩立三郎:松風館奥伝

    人生100年時代の剣道(岩立三郎)

    2022.6 KENDOJIDAI 写真=西口邦彦構成=土屋智弘 蹲踞から立ちが上がると初太刀、相手を気と剣で制し、居着つかせた間をストンと面に出る。スピードがあるわけではないが、竹刀が吸い込まれるように相手の頭上を捉える。今年岩立範士は八十三歳を迎えた。筋力の衰えは当然の如しだが、相手の心を掴み、気力で乗って打つ剣道に益々磨きをかける。脂の乗った若手を最低限の力で遣う姿は剣道の奥義をみるかのよう […]…

    2025年5月26日
  • 阿部晶人の剣道ブラックボックス

    夢をかたちにした道場

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     父が映画会社に勤務していた関係で、小さい頃から様々な映画を観てきた。映画業界には「試写会」という制度がある。一般公開に先駆けてまずはスタッフや関係者限定で、仕上がったばかりの映画を見る会である。私は父からの誘いでこの試写会に何度も連れて行ってもらい、「面白かった。」「つまらなかった。」などの素直な意見を述べたものだ。そんな父がある日、是非観るべきだと勧めてくれた映画があった。『フィールドオブドリ […]…

    2025年5月19日
  • インタビュー

    昭和の竹刀職人集落

    昭和40年代、滋賀県米原市東草野地域には竹刀職人の集落が存在していた。多くの竹刀職人が存在し、最盛期には首都圏の百貨店に竹刀が出展されることもあった。剣道具・竹刀の変遷から剣道の技術史を研究している坂本太一氏の調査を掲載する。 坂本太一 (さかもと・たいち)昭和61年生まれ、剣道錬士六段。茨城県出身、神奈川県私立桐蔭学園高等学校から日本体育大学へ進学。同大学院修了後、岐阜県市立岐阜薬科大学に着任。 […]…

    2025年5月12日
  • 中心

    正中線と有効打突(小田雅義)

    2022.6 KENDOJIDAI 撮影=西口邦彦 「正中線に固執しないようにしています」と語る小田雅義教士。 神奈川県警察剣道特練として長く活躍してきた小田教士は引退後指導者の道を歩み、2021年11月の八段審査で見事合格した。恩師の言葉「中心を取ろうとしすぎない」「譲る気持ちを持つ」ことが合気を学ぶことにつながったという。 小田雅義 教士八段 おだ・まさよし/昭和50年宮崎県生まれ。延岡学園高 […]…

    2025年5月5日