KENDOJIDAI 2026.2
高校3年生で素質を見抜き
強化訓練講習会招聘へ
私が高橋萌子の試合を初めて見たのは、2008年の富山全中(全国中学校大会・燕中3年)になります。個人戦では2位、団体戦では先鋒をつとめ優勝していましたが、「強いなあ」というのが第一印象でした。高校で揉まれればもっと強くなるだろうと思いましたが、次の機会となった守谷高校3年時のインターハイではさらに磨きがかかっていました。
剣風は一言でいえば「速攻」。スピードやバネに秀でたものを感じました。この日、高橋は団体・個人ともに日本一を獲りました。
私は当時世界大会日本女子チームの監督をつとめておりました。当日の動きを見て「世界大会で十分に通用する」と直感し、当時の全剣連・強化委員長の淺野修先生に「強化合宿に呼びたいと思います」とすぐにお伝えしました。守谷高校の塚本浩一先生(当時監督)にも申し上げ、喜んでいただいたことを今も覚えています。
高橋は翌9月の強化合宿から参加することになり、さらに翌年の世界大会(イタリア・ノヴァーラ開催。法政大1年時)の選手に選出され団体優勝に貢献、決勝でも先鋒で活躍しました。インターハイで声をかけてからわずか9か月、あっという間の流れでした。
その後、法政大学でも全日本女子学生団体・個人で優勝し、私の所属でもある神奈川県警察を希望してくれました。当時の私は立場(世界大会日本代表女子監督)があり、積極的な声掛けはしておりませんでしたので、このことを聞いた時はとても嬉しく感じました。
同時に、「これだけの実力のある選手が入ったからには、絶対に優勝させなくてはいけない」という指導者としての責任も感じました。高橋が最高の力を発揮できる環境と指導を行なうことが私の仕事でした。それは今の女子特練員たちに対しても同じことが言えます。
基本的に、私は彼女たちに対して細かく指導することはしませんでした。良い所を生かしながら力を発揮できるようにすれば、実力のある選手は十分に力が伸びると考えているからです。
世界大会の強化合宿では、一つ、強く言っていたことがあります。
残りの記事は 剣道時代インターナショナル 有料会員の方のみご覧いただけます





No Comments