インタビュー

栄花英幸 優勝インタビュー

2022年7月18日

2021.8 KENDOJIDAI

撮影=笹井タカマサ
取材=栁田直子

栄花英幸(えいが・ひでゆき)

昭和39年北海道虻田郡喜茂別町生まれ。東海大第四高校(現東海大札幌)から東海大学に進み、卒業後、北海道教員となる。全日本選手権2位1回3位2回、中倉旗優勝、全日本都道府県対抗大会優勝2回2位1回3位1回など。現在、恵庭南高校教員。剣道教士八段

第13回全日本選抜剣道八段優勝大会優勝

全国からえらばれた精鋭八段によって争われる本大会。栄花英幸教士が初優勝を果たした。本大会を通じて感じたのは、「より一層の感謝」。今まで稽古をつけてくれた先生方、稽古仲間、教え子たちへの思いだった。

コロナ禍で当たり前に稽古ができなくなったことから多くを学んだ。より深く工夫・研究して周囲に還元しながら自分も高めていきたいと考えていた矢先に、大舞台の挑戦が待っていた。

挑戦の舞台だった八段戦
兄弟で内閣総理大臣杯を手にする

 令和3年、2年ぶりに開催された全日本選抜剣道八段優勝大会にて、栄花英幸教士が優勝した。「昨年も選手に選んでいただいていましたが、新型コロナウイルス流行の余波で大会がなくなりました。この1年、当たり前だった毎日の稽古がなかなかできなくなりました。しかしその事がきっかけで、今年に入ってから『剣道に対して真剣に考え、工夫研究を惜しまず、剣友に対し感謝する気持ちを大切にしよう』と強く思うようになりました」

 毎週土曜・日曜に行なわれている札幌剣道連盟の朝稽古(緊急事態宣言中は中止)では、子どもからお年寄りまで、幅広い年代・段位の方と稽古をする機会がある。できる限りこの稽古会には参加しているという。コロナ禍の今、剣を交えた方々への感謝・剣道ができることへの感謝の思いから、より剣道に対し真剣に向き合いたいと考えた。

「以前から考えていたことではあったのですが、とくに今年に入ってからその思いが強くなりました。稽古時間が限られる今、動画や書籍などで剣道を学ぶ機会はありますが、そこでできる限り工夫・研究し実践につなげたいと考えていました。工夫したものが自分のものになれば、それをまた後進に伝えることができます。『剣道のより深いところを学びながら伝える』ことを意識していたので、今回の八段戦出場の機会をいただいたことは挑戦という意味でも大変に光栄なことでした」

 2週間程前には右足の肉離れというアクシデントもあったが、稽古量を調整しながら当日を迎えた。



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