私がこの執筆で目指したことは、単に難解な心理学研究の知識やトピックを示すのでは なく、様々なレベルの剣士やアスリートが日々の中で「感じ」、「考え」、「実行」してきたことを心理学の理論と方法論に乗せながら、できるだけ具体的でわかりやすく解説することです。各稿は、心理学の一テーマと剣道や日常場面とをリンクさせながらストーリー展開することをベースとしています。その中の一フレーズでも心に留まり、明日から […]…
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クリストファー・ヤング1978年8月生まれ。トーランス剣道道場にて剣道を8歳で始める。カリフォルニア大学バークレー校(2000)とジョージタウン・ロースクール(2003)卒業。大学時代は筑波大学に留学し、筑波大剣道部入部。現在は北米トヨタ自動車のVice President、北米トヨタコネクテッドのGeneral Counsel. 世界剣道選手権大会には1997年(京都開幕)で初出場、2015年に […]… -
我々はいつも目に見えないものの中で暮らしています。重力、磁力、浮力など、「ある」ことは知っているけれど、その存在を目で見ることはできません。また同様に、「心」も普段は形に現れません。人は目に見えないものが「ある」ことを認識していても、それを「使う」ことはあまり考えません。けれど、試合や審査などのいざという時に、この目に見えないものが結果や出来栄えに大きな影響を与えることはよく知られています。 […]…
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※この記事は『剣道時代 2019年4月号』に掲載されたものです。 昇段審査に限らず、稽古においても試合においても、相手が簡単に隙を見せることはほとんどない。そんなお互いが張り詰めた状況のなかで、いかにして基礎基本に忠実な打突を決めることができるか、そこが高段者の求めるところだと谷勝彦範士は語る。では、基礎基本に忠実な打突を決めるためには、どのような修業の過程が必要になるのか、谷範士の考えを聞いた― […]…
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※この連載は『剣道は乗って勝つ』から抜粋したものです 打突の機会を探すことがため積極的な攻めにつながるためが重要 岩立三郎(いわたて・さぶろう)/昭和14年千葉県生まれ。千葉県成田高校を卒業後、千葉県警察に奉職する。剣道特練員を退いた後は、関東管区警察学校教官、千葉県警察剣道師範などを歴任。昭和53年から剣道場「松風館」にて剣道指導をはじめ、現在も岩立範士の指導を請うべく、日本はもとより海外からも […]…
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※この記事は『剣道時代 2018年8月号』に掲載されたものです。 上質な剣道には溜めがある。溜めがなければ試合で旗が上がらない、審査でマルがつかない。一本の成否は溜めの有無。溜めとはなにか、どうやってつくるのか。剣道における溜めの理論と実践を一流剣士が解説指導する。 強い攻めが「溜め」を生み「溜め」が力強い一本をつくる 打突はおしなべて攻めながら行うことが重要で、その途中に「溜め」が生まれる。最初 […]…
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※この記事は『剣道時代 2012年2月号』に掲載されたものです。 剣道はなぜ面なのか。これぞ会心の面。面を打ちたいあなたのために寺本将司、髙鍋進、北条将臣、佐藤博光があきらかにする。 寺本将司(てらもと・しょうじ)/昭和50年熊本県生まれ。白坪剣道愛育会で剣道をはじめ、花陵中、熊本工大高、国際武道大と進学する。学生時代は大きなタイトルに恵まれなかったが、大学卒業後に進んだ大阪府警で素質が開花。チー […]…