大学剣道 稽古方法

大阪体育大:徹底した二つの取り組み

2019年12月23日

※この記事は『剣道時代 2017年3月号』に掲載されたものです。

大阪体育大学は関西初の体育大学。過去には石田利也・洋二兄弟や佐藤博光、清家宏一各氏ら、世界大会、全日本選手権で活躍する有名選手を輩出してきた名門大学だ。2016年全日本学生剣道優勝大会(団体戦)で13年ぶり3度目の優勝を果たした。優勝の土台となった地力をつける稽古法とは―。

神﨑 浩総監督 (かんざき・ひろし)/昭和35年生まれ。延岡高から筑波大、同大学院へ進み、卒業後大阪体育大学に赴任。全日本選手権出場、全国教職員大会団体優勝、全日本都道府県対抗出場、全日本東西対抗出場、全日本選抜八段戦出場など。現在、大阪体育大学教授、同剣道部総監督。剣道教士八段

4年間で目標を達成させる為に2つのポイントを徹底する

神﨑総監督は、指導のポイントとして2つの点を挙げた。

「4年間という期間の中で、地力をつけさせるということ。そして、代替わりの段階で新幹部(新主将を含めた3年生)たちに1年間の計画を立てさせるということ。この2つを大切にしています」

地力をつけさせるということは、有効打突の条件を満たすための土台をつくること。足さばき、手の内、構え、体力、筋力など、必要な要素を毎日の稽古で少しずつ身に付けさせていく。学生たちの多くは、将来、職場や地元などで指導者的な立場をめざしていく。そのためにも、土台をつくることは大切だ。

そして、1年計画を立てさせるという点について、神﨑総監督は「責任感を身に付けさせる」という言葉を使った。



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