ヨーロッパ

Winter Kendo 2025:参加レポート

2025年1月30日
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2025年1月17日から1月19日まで、スペインでWinter Kendo 2025が開催されました。セミナーに参加した、大学生の杉原葉澄さんがその様子をレポートします。

プロフィール:杉原葉澄(すぎはら ふさと)

武蔵大学4年(現在休学中)剣道四段
アイルランドにワーキングホリデーで来ています。インターンシップをしながらアイルランドのDublin Kendo Kobukaiで剣道をしています。

このセミナーに参加した理由は海外の剣道家の方々と交流したいと考えたからです。今回のセミナーはスペイン、フィンランド、イタリア、ポルトガル、イギリスから剣道家が集う大きなイベントです。色々な国の方とたくさん交流できる良い機会になればと、参加をしました。

イベント概要

今回はセミナーの合間で5段審査があるということもあり、基本や審査での立ち会いにフォーカスした稽古でした。主にフィンランド、イタリアの先生が指揮を取られていたのですが何度も反復と言うよりも全員に細かく説明しながら稽古を進めていました。

セミナーの内容

1/17(地稽古中心の稽古)

午前 : 基本打ちを周り稽古で行ったあと先生方が前に立たれて地稽古を行いました。

午後 : フィンランドのMarkus錬士7段の8段を目指すにあたっての稽古の心構えや計画をプレゼン形式で発表して頂いたあと、周りでの地稽古、先生立ち会いの地稽古を行いました。

1/18(段審査にフォーカスした稽古)

午前 : 段ごとに分かれ立ち会いの心構え、注意点などを先生方にご教授頂き、実際に立ち会い。立ち会いは本番と同じ形式の4人1組で行いました。立ち会い後は1組ごとにフィードバックを頂きました。

昼 : 5段審査

午後 : 午前同様段ごとに分かれての稽古でした。午後は形稽古、区分稽古、地稽古を行いました。形稽古では1本ごとに先生方が解説され反復練習する内容でした。4段は小太刀の1~3を何度もやりました。

区分稽古は切り返し→面打ち5本→打ち込み稽古→地稽古→1本勝負→胴の切り返し が1セット×5セットの稽古でした。めっちゃキツかったです。

休憩時間で先生方の立ち会いを見とり稽古させて頂き、その後地稽古でした。

1/19(地稽古)

切り返し、基本打ちの後全員での周り稽古、先生立ち会いの地稽古でした。

感想

今回のイベントを通して、主にスペイン、フィンランドの方と稽古、ご飯会を通して仲良くさせて頂きました。スペインの方とはお互いの文化のことを話したり、剣道の技術について沢山質問していただいたので、僕の方からお話させていただきました。

フィンランドはほとんど7段の先生方だったのですが8段に向けての取り組みやフィンランドでの指導の取り組みについてお話を伺うことが出来ました。日程はまだ決まっていませんが今度フィンランド、ヘルシンキの剣友会と大学にも伺う予定です。

感じた日本との違い

1番は全員が当たり前のことをできていることだと思いました。日本だと若めの人は礼法をたまにいい加減にやったり、大人だと素振りの時にあまり声を出さなかったりすることがしばしばあると思うのですが今回のセミナーに参加されてた方は大人、子供、段、関係なく全員が声を出し、きちっと所作を行っていた印象です。これは今回のセミナーだけでなくアイルランドで稽古してる時にも感じることです(もし日本の印象が僕の偏見だったらすみません)

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