稽古方法

鍋山教士が教える、大人開始組剣道上達講座(前編)

2026年2月2日

KENDOJIDAI 2026.3

構成=寺岡智之
撮影=西口邦彦
*本記事に掲載された画像の無断転載・使用を固く禁じます。

剣道は幼少期から始めなければならないものと思われているが、そんなことはない。大人開始組は剣道の未来を見据えた時に、なくてはならない存在だ。好きではじめた剣道を長く続けていくために楽しく上達していくコツを、筑波大学で長年にわたって指導に励む鍋山隆弘教士八段が解説する。

鍋山 隆弘 教士八段

なべやま・たかひろ/昭和44年生まれ、福岡県出身。今宿少年剣道部で竹刀を握り、PL学園高校から筑波大学に進学。その後、同大大学院を経て、筑波大学で研究者の道に進む。選手として全日本選手権大会出場10回、世界選手権大会出場2回、国体優勝、全日本都道府県対抗大会優勝、全国教職員大会優勝、全日本選抜剣道八段優勝大会2位など活躍。現在は筑波大学体育系准教授、剣道部男子監督を務める。剣道教士八段

 剣道との向き合い方は人それぞれです。幼少期から青年期にかけては勝負に勝つことがよろこびになるでしょうし、大人になれば段位審査を一つの指針としながら、日々の稽古で自身の成長を感じていくことが活力となっていくでしょう。

 それでは、今回のテーマである「大人開始組」はどこによろこびや楽しみを見出していけばよいのでしょうか。まずは剣道に出会い、新しい挑戦をはじめたということ自体に、幸福感を感じてもらえればと思います。大人になると日々に忙殺され、なかなか新しいことに手をつけようとは思えません。そんな中でもチャレンジをしようと自分自身に火をつけたわけですから、それだけで人生においてはプラスであると、私は思います。

 剣道は世の中にあるさまざまなスポーツと比べても、特異な面が多くあります。その一つが、幅広い年代が楽しめるということでしょう。前述したように各々向き合い方は違いますが、「日本古来の武道である剣道を通して精神性を高めたい」「年齢を重ねて鈍ってしまった身体を戻したい、健康を維持したい」など、いろいろな目的に剣道は適していると感じます。さらに、老若男女が年齢や性別を超えて一緒に稽古をし、人間関係を構築していく。これも剣道を学ぶ大きな利点ですし、とくに大人開始組は、こういったところによろこびを見出して、継続性を高めてもらいたいなと思います。

上半身と下半身を分けて考える



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