アジア・オセアニア

めざすは国際的普及と発展(第1回アジア・オセアニア剣道選手権大会)

2026年7月27日

2026.8 KENDOJIDAI
取材=寺岡智之(男子)、栁田直子(女子)
撮影=西口邦彦、栁田直子、佐藤まり子

剣道のさらなる国際的普及と発展を目的に、アジア・オセアニア剣道連盟が設立された。第1回アジア・オセアニア剣道選手権大会は、その記念すべき主要事業として開催された。日本代表は男女団体戦、男女個人戦の4部門に出場。世界へ広がる剣道の現在地と、日本剣道の真価が問われる舞台となり、日本が男女4部門で完全優勝を果たした。

男子団体
宿命の日韓対決を制し、日本が初のアジア王者に輝く

 初開催となったアジア・オセアニア大会。これまで日本剣道界は世界選手権を〝負けられない戦い〟と位置付けてきたが、このアジア大会も同様に、世界の剣道をリードする立場として負けられない戦いとなる。とくに第1回大会ということもあり、日本選手団には世界選手権に勝るとも劣らない緊張感が漂っていた。

 今大会の男子日本代表は9名。竹ノ内佑也選手、星子啓太選手、松﨑賢士郎選手といった国際大会経験豊富な選手に加え、前回の世界大会メンバーであった宮本敬太選手や大平翔士選手、木村恵都選手も順当に代表入りを果たした。新たな顔ぶれとしては、神奈川県警の中心選手である真田裕行選手、大阪府警の特攻隊長を務める清家羅偉選手、そして国士舘大を卒業したばかりの新鋭・中田竜之介選手も代表枠をつかみとった。

 日本は中国との緒戦を5―0で快勝すると、マカオ、台湾と下して決勝の舞台へと進んだ。中核を担う松﨑選手、星子選手、竹ノ内選手は全試合出場。その他のメンバーも代わる代わる出場し、すべて二本勝ちで圧倒的な力を誇示する結果となった。

 そして大方の予想どおり、トーナメントの真裏からはライバル・韓国が勝ち上がってきた。韓国代表の最大トピックと言えば、チョ・ジンヨン選手の代表復帰だろう。2018年に韓国で開催された第17回大会では、当時キャプテンを務めていた安藤翔選手と激闘を繰り広げた。2024年のイタリア大会ではメンバーから外れていたが、経験も実力も充分なことは疑いの余地なく、日本にとっては恐い選手が戻ってきたということになる。

 韓国もモンゴルとの緒戦をすべて二本勝ちで勝利すると、カザフスタン、タイと撃破して決勝進出。タイとの準決勝ではチョ選手がシイ選手に敗れるという波乱もあったが、この1敗が韓国チームの気持ちをさらに引き締めたことだろう。

韓国が粘りを見せるも
日本が4―0で初代王座に就く



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