アジア・オセアニア

第1回アジア・オセアニア剣道選手権大会(個人戦レポート)

2026年8月10日

KENDOJIDAI 2026.8

大平にアジア王者のビッグタイトル!

 大会初日に開催された個人戦。日本からは前回の世界選手権でも日本代表に名を連ねた新鋭、大平翔士選手と木村恵都選手が出場した。

 両者ともに序盤は危なげなく戦い、二本勝ちを量産する。これまでの世界選手権での結果を見れば、日本と韓国を頂点に躍進が伺えるのは欧州圏や北米圏のチーム。まだまだ普及の進んでない地域の多いアジア・オセアニアの国々とは、実力差があるのも当然のことだろう。

 韓国の代表2名も日本と同じように、地力の差を見せながらトーナメントを駆け上がってきた。世界選手権を翌年に控え、今季の韓国チームがどのくらいの実力かがその動きから垣間見える。キム・サンジュン選手は緒戦が実力者のA・キシカワ選手(オーストラリア)の対戦となったが、ここを難なくクリアすると、トルコのC・アイドゥドゥ選手には手を焼いたものの、準々決勝ではT・ツァイ選手(台湾)を相手に圧巻の二本勝ちで準決勝へとコマを進めてきた。チャン・ジェソン選手も緒戦で難敵のW・チェン(台湾)に勝利すると、準々決勝は翌日の団体戦でタイ入賞の立役者となったM・シイ選手から二本を奪い、準決勝への切符をつかみとった。

 準決勝は大平選手とチャン選手、木村選手はキム選手と対戦。どちらも拮抗した勝負となり、とくに大平選手はお互いが一本を奪い合う大接戦となった。三本目はチャン選手の左ドウの打ち終わりに大平選手がメンを決め勝利。チャン選手のドウも良い機会だったが、ここは大平選手に軍配が上がった。木村選手はキム選手から鋭いコテで一本を奪い、その一本を大事に戦って難敵を下した。

「決勝は日本人同士で」と誓い合った二人による、初のアジア王座をかけた決勝戦。この一戦だけは日本代表の殻を脱ぎ去り、お互いのプライドをかけた勝負となる。序盤は木村選手が攻勢を仕掛けるも、大平選手も動じず、お互いの良いところが出ていた印象だ。試合は延長戦に突入。両者ともにここからが勝負、といったところだったが、大平選手が鋭い攻めからコテに跳び込む。木村選手の手元が上がりかけたところであり、技としては浅いようにも見えたが、この技を大平選手が決め切り、審判の旗を上げさせた。

 大平選手にとっては、佐野日大高校時代以来となる個人優勝の栄冠。これまで、大舞台で数々の実績を残してきた選手だが、頂点までは一歩足りない結果が続いていた。アジア大会初代個人王者の称号を手に、来年の世界大会でも日本代表として活躍を見据える。

大平翔士(警視庁)

「絶対チャンピオンになろうという気持ちで臨みました。海外の選手は日本とスタイルが違うので、一つひとつの技を出すところを注意して戦いました。これまで、優勝まであと一歩という結果が多かったので、タイトルをつかむことができて良かったです。この結果に満足することなく、全日本選手権、世界選手権で優勝できるようにまたイチから頑張っていこうと思います」

木村恵都(大阪府警)

「めちゃくちゃ悔しいです。大平選手とは年代も近くて、前回の世界大会から強化合宿もず っと一緒だったので。日本代表として最低限の仕事はできましたが、最後で勝てないのが今後の課題ですね」

高橋、全日本に続く個人タイトル



残りの記事は 剣道時代インターナショナル 有料会員の方のみご覧いただけます

ログイン

or

登録

登録


Subscribe by:

You Might Also Like

No Comments

Leave a Reply